“悪者”の水素が金属の強度・延性向上の鍵だった! - 原子力機構など発表
日本原子力研究開発機構(原子力機構)とJ-PARCセンターは4月1日、金属に侵入した水素が強度と延性を低下させる「水素脆化(すいそぜいか)」を引き起こす一方で、特定の条件下では強度と延性を同時に向上させる可能性も示唆されていたことを背景に、水素が金属の変形過程に及ぼす影響を詳細に解析した結果、金属内に侵入した水素が原子の配列を歪ませ、線状の欠陥である「転位」の動きを阻害することで強度が向上すると同時に、面状の結晶欠陥の一種である「変形双晶」ができやすくなることで延性も向上するという新たなメカニズムを解明したと発表した。